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標準治療とは

 

父は食道癌が見つかった時には末期でした。
大きな大学病院に入院したこともあり、大学病院のお医者さんの言う事だけが情報の全てでした。

いまはインターネットがあり、情報が溢れるようにあります。
だららこその混乱が生まれているように思います。
情報を正しく理解し、正しく自分に活用する。という事が求められる時代なんですね。

癌にも、アトピーにも標準治療が存在します。
標準治療という言葉、良く耳にしますが、実は良くわかっていないことが多い言葉です。

標準治療とは、どこでも、誰でも同じようにその時の最良の医療が受けれることを目指した考え方です。
現時点で一番と証明されている(もしくはそう考えられている)治療方法のことで、
膨大な試験結果から、その時点で治癒において最良の確率の治療法を選択し続けています。

そういう意味では、一番、治る確率の高い治療法のことだと言えます。

ではなぜ?
巷にある民間免疫療法や漢方、、椎茸など、、 が標準治療と認められないのでしょうか?
それは実験結果が少ない。 もしくは、 標準治療より完治の確率が低い。 ということです。

ここで、問題なのが確率という概念です。
%は理解しづらいので、100人の患者さんがいると仮定します。
60%の確率で治ります。
と言われた場合。
標準治療では60人が完治し、40人は治らない。 という病です。 

この病気に対してある免疫療法で5%の治癒率の方法があったとします。
100人の中で助かるのは5人です。
標準治療でも完治したけど、この治療法でも助かった人は3人。
標準治療では完治しなかったけど、この治療法で助かった人は2人

そして95人は完治していません。

そう考えると、標準治療で完治する60人に入れるなら、無理して標準治療より
確率の低い方法を取る必要はありません。

ところが、自分が完治の60人側に居るのではなく、
40人に居るのなら、黙って放っておくわけにはいきません。

ある免疫療法は標準治療では治らなかった40人の中から、
2人を救い出すことが出来るのです。

大事なことは、自分がどのような状態にいるか理解をして
最善の方法を常に選択していける環境がある事です。

抗がん剤治療も、アトピーの治療も、どちらも本当に心と身体に負担のかかる
ものです。

それを前向きに乗り越えるためには、
担当のお医者様を信用して、何でも相談できる環境が必要なんだと思います。

もし、いま、そういう状態に居ないのであれば、
それは、お医者様との相性の問題なのかもしれません。

標準治療を疑う前に、敵と戦うチームメンバーとのチームワークを築きたいですね。